省エネ住宅普及促進事業

令和6年度省エネ住宅住替え補助制度

横浜市では、子育て世帯等を対象に、最高レベルの断熱性能を備えた省エネ住宅等への住替えに要する費用の一部を補助することで、省エネ性能のより高い住宅の普及及び空家の流通の促進を図りながら、子育て世代の市内転入・定住の促進につなげることを目的として、横浜市省エネ住宅住替え補助制度を実施しています。このたび、好評をいただいた令和5年度のモデル事業の成果を踏まえ、6年度は制度を拡充して本格実施します。

 
 

省エネ住宅と健康

新築や住宅リフォームをご検討のみなさま、「省エネ」「断熱」についても考えてみませんか?

みなさんは住宅のリフォームを検討される際に、どんな間取りに変えようかな?キッチンはどれにしようかな?思い浮かべられると思います。せっかくの機会ですので合わせて住宅の「省エネ」や「断熱」についても検討してみませんか?
このページをご覧いただき、「省エネ」や「断熱性」の重要性を知っていただければ幸いです。

なんで住宅の断熱が大切なの?

住宅は、冬に熱が逃げて、夏に熱が入ってきます。
これを断つのが「断熱」で、室外・室内の熱に移動を遮断することにより、冬は熱が逃げにくい暖かい家になり、夏は熱が入りにくい涼しい家になります。

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しっかり断熱された家は、魔法瓶のような効果を発揮します。暖冷房の効きが良くなるため、冬の朝の冷え込みや足元のヒンヤリ感、夏の気温上昇も軽減。快適な室内環境が実現でき、省エネや健康にも繋がります。

※素材提供:(株)LIXIL

 

 

室内の寒さと健康の影響って知ってましたか?

イギリス保健省 冬期の室温指針

(英国保健省年次報告書 2013.3.)

※素材提供:YKK AP(株)

 

イギリス保健省が制定した住宅における健康と安全の指針では、室内温度が18℃未満は健康にリスクありとされています。
室内温度を下げないようにするには、住宅の断熱性能を上げることが重要なポイントになります。

 

 

住まいの温熱環境と健康

1. 省エネ住宅は、結露を抑えアレルギーを遠ざける

 

出典:横浜市建築局発行「なっとく!省エネ住宅を選ぶべき6つの理由」より

 

省エネ住宅は家族の健康に直結する

 

2. 省エネ住宅は、ヒートショックから身を守る

 

ヒートショックによる年間死亡者数

参考:厚生労働省「入浴関連事故の実態把握及び予防対策に関する研究」
警察庁「令和2年中の交通事故死亡者数について」

 

住宅における温熱環境が「健康」に与える影響は大きい

 

出典:横浜市建築局発行「なっとく!省エネ住宅を選ぶべき6つの理由」より

 

ヒートショックを防ぐには、
部屋と脱衣所や浴室との温度差を小さくすることが効果的です

 

 

ご存知でしたか?

1. 日本の住宅の断熱性能

出典:国土交通省 既存住宅ストックの現状について

<住宅ストック約5,000万戸の断熱性能>
現行の省エネ基準に満たない住宅は約95%
そのうち約4割は無断熱の基準の住宅になります。
日本では、断熱性能が低く、
暑さや寒さに弱い住宅が多い現状です。

 

2. 日本と世界の住宅の断熱性能の差

 

世界の窓の断熱基準

出典:[日本]住宅建材使用状況調査、日本サッシ協会(2016)
[アメリカ・EU]日本樹脂サッシ工業会(アメリカ2010-11、EU2005)[中国]樹脂サッシ普及促進委員会(2000)

 

樹脂窓の普及率

出典:[日本]平成29年住宅建材使用状況調査、日本サッシ協会(2017)[ドイツ]Interconnection Consulting(2016) [アメリカ]Home Innovation Research Labs(2013)[中国]樹脂サッシ普及促進委員会(2000)、YKK AP調べ

 

 

断熱のポイントは開口部

夏と冬に開口部より出入りする熱の割合

夏の暑さの約7割は、窓・ドアなどの開口部より流入します。

冬の寒さの約6割は、窓・ドアなどの開口部より、流出します。

開口部(窓・ガラス、ドア)の高性能化が効果的です。

出典:(一社)日本建材・住宅設備産業協会

 

 

窓にもいろいろ

断熱性能の高いガラスに交換

2枚の板ガラスを重ね、その間に空気層を入れたペアガラス等の断熱性能の高いガラスへ交換。

内窓を設置

※素材提供:(株)LIXIL

既存の窓の内側にもう一つ窓を設置することで、断熱性や気密性が向上します。

断熱性能の高い窓に交換

※素材提供:YKK AP(株)

既存の窓ごと、断熱性能の高いガラスや枠が樹脂製で熱を伝えにくい窓に交換することで、断熱性が向上します。

出典:(一社)日本建材・住宅設備産業協会

 

 

断熱リフォームをされた方にアンケート

 

横浜市で過去に実施されていた、住まいのエコリノベーション(省エネ改修)補助制度で開口部の断熱リフォームをされた方に対し、アンケートを実施しました。

 

窓から押し寄せる冷気がなくなり、トイレや玄関、浴室の寒さが激減した。そのためか、寒さで体を痛めることが減りました。

 

就寝時に暖房を切っても、翌朝まで暖かいままです。

 

結露がなくなったので、掃除の手間がかからなくなりました。

 

遮音性能が上がり、部屋が静かになりました。

 

夏場や冬場ともに明らかに室内の温度が外気温と差があり、保温されていると感じました。

 

今回の改修で電気使用量が激減して驚いた。

 

1. アンケート結果:快適度について

 

令和元年度補助申請者を対象にした改修後アンケート結果(回答者47名)

<快適、やや快適と答えた方の声>

  • 冬は暖かさが長続きし、寒さを前ほど感じなくなった。
  • 冬の冷気を感じなくなった。騒音や、結露対策にも効果あり。
  • 冬の暖房時は部屋のあたたまりが早くなったと感じる。
  • 今まで使っていなかった部屋が、活用できるようになった。

 

2. アンケート結果:健康状態について

 

令和元年度補助申請者を対象にした改修後アンケート結果(回答者47名)

<満足、やや満足と答えた方の声>

  • エアコンの効きが良くなったので熟睡できるようになった。
  • 音が気にならないため、よく眠れるようになった。
  • 暖房に石油ファンヒーターを使わなくなり、家の中の空気がきれいになった気がする。
  • 窓交換が心身に良い影響があると思わなかった。もっと早くやればよかった。

 

3. アンケート結果:エアコン使用頻度

 

令和元年度補助申請者を対象にした改修後アンケート結果

 

 

4. アンケート結果:改修後に感じたこと

 

令和元年度補助申請者を対象にした改修後アンケート結果

 

  • 自由意見記入方式の回答を基に分類分けを行った。
  • 複数回答あり

 

 

断熱リフォームをされた方にアンケート

事例1. 一般改修住宅として家の一部の開口部をリフォームした事例

 

事例2. 特定改修住宅として家のすべての開口部をリフォームした事例

 

 

よこはま健康・省エネ住宅推進コンソーシアム

2050年までの脱炭素化「Zero Carbon Yokohama」の実現に向けて、最高レベルの断熱性能(断熱等性能等級6及び7)や気密性能を備えた「省エネ性能のより高い住宅」が当たり前となるよう、確かな技術力と高い発信力を持った事業者の皆様とともに、市民の皆様の意識醸成を図り、行動変容につなげることを目的として発足。

横浜市住宅供給公社は横浜市とともに、本コンソーシアムの事務局を担っています。

公式ページにて、「省エネ住宅」についての説明や、「よこはま健康・省エネ住宅 事業者登録」された事業者の検索も可能です。省エネ住宅の建築やリフォームをお考えの方はぜひご活用ください。

 
 

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