将来検討・建替え

安心と信頼の公的コンサルタントによる団地・マンション再生

マンションや団地を再生するということは、住民が主体となって建物の将来検討を行わなければなりません。 建物の将来検討は、多岐にわたる専門性が必要となります。
管理運営や長期修繕計画の作成、耐震診断などを個別で検討していくと、「役員の輪番制」等が原因で「建物の将来検討」という本来的な上位目的を見失い、継続的な「建物の将来検討」が進まなくなるケースがあります。 そのため、初動期から建物の将来検討の全体像を示しながら、住民とともに検討をしていく必要性があります。その役割を担うのがわたしたち横浜市住宅供給公社です。

公社のトータルサポート説明図

建替え事業事例

PROMIRISE

それは一度だけでない、
未来へと続く住まいと暮らしを約束する合い言葉。

【PROMISE:約束】と【SUNRISE:日の出】を組合わせた、
横浜市住宅供給公社が贈る建替分譲マンションの新しいブランド名です。
「約束」は、豊かな市民の暮らしを必ず実現するという想いや決意を表し、
「日の出」は、次の日も必ず昇る太陽のように、
繰り返し迎える明日をミライへとつないでいくという恒久の意思を象徴しています。

超高齢化社会、人口減少社会を迎え、震災時に倒壊する恐れがあるマンションは全国に1万棟以上 あると言われています。そこで、末永く健やかに安心して生活できる「ついの住処」が必要不可欠です。
ただ、住み替えたくても条件に制限があったり、住民の合意が得られないなどの理由で、将来の生活が描けない団地やマンションも多く見られます。
私たち「横浜市住宅供給公社」では、“つくる、つなげる、再生する。”をモットーに、横浜で暮らす方にとって理想の住まいとまちづくりに取り組んでいます。

※日本経済新聞電子版2018年11月6日掲載より

プロミライズ横浜井土ケ谷

横浜市住宅供給公社初のマンション建替え事業

「プロミライズ横浜井土ケ谷」は、横浜市住宅供給公社が1968年に分譲したマンション、「下之前住宅」の建替えにより誕生しました。
経年による老朽化や、住民の合意形成、管理運営面などの課題と向き合いながら、横浜市住宅供給公社が取り組む「暮らし再生プロジェクト」のもと比較検討を重ね、約50年の時を超えてついに生まれ変わりました。

物件概要

< 左右スライドしてご確認ください。>
  建替え前 建替え後
物件名称 下之前住宅 プロミライズ横浜井土ケ谷
所在地 南区井戸ケ谷下町27-1
戸数 住戸16戸、事務所 住戸30戸
敷地面積 718.07m² 718.07m²
延床面積 1,438.31m² 2,776.51m²
構造・規模 鉄筋コンクリート造、地上5階建て 鉄筋コンクリート造、地上7時建て
竣工 昭和43年 令和2年6月
外観
建替え前
建替え後

 

管理組合が建替えに活用した支援

1横浜市住宅供給公社のコンサルティング

管理組合は、横浜市住宅供給公社が開催するマンションの再生に関するセミナーへの参加をきっかけに、平成24年度から公社のコンサルティングを受け、修繕・耐震改修・建替えの比較検討や説明会の開催など、再生に向けた検討・計画づくりや、合意形成を進めてきました。

2横浜市による事業補助

「横浜市マンション再生支援事業*1」で、修繕・耐震改修・建替えの比較検討費用等に対して補助を受けました。また、「横浜市マンション建替促進事業*2」で、権利変換計画の策定費や建物の除却費、共用部分の整備費に対して補助を受けました。

経過

平成24年~26年、28年
横浜市マンション再生支援事業の活用
平成29年3月
建替え決議(建物の区分所有等に関する法律)
平成30年3月
建替組合設立認可(マンションの建替え等の円滑化に関する法律)
平成30年6月
市の補助金交付決定(横浜市マンション建替促進事業)
平成30年9月
権利変換計画認可(マンションの建替え等の円滑化に関する法律)
平成30年12月
解体工事着手
平成31年4月
本体工事着手
令和2年6月
竣工

【参考】
*1 横浜市マンション再生支援事業
建替えや大規模改修、住環境の整備などマンション再生活動を行おうとする管理組合に対して、検討費用の1/2(上限30万円)を、5年間を限度に補助します。
*2 横浜市マンション建替促進事業
耐震性が不足する老朽マンションについて、区分所有者が行うマンション建替事業で自己負担を伴うものに対する補助事業です。合意形成支援や建替え事業全体の促進のため、権利変換計画や建築設計、除却、共用部分等の整備について、国の優良建築物等整備事業を活用しながら、事業費の一部を補助します。